INTRODUCTION
D・キートン、J・フォンダ、C・バーゲン、M・スティーンバージェン全員がアカデミー賞®、
ゴールデングローブ賞受賞の豪華女優たちによる夢の初共演!
『アニー・ホール』(77)でアカデミー賞®主演女優賞を受賞したダイアン・キートン、『コールガール』(71)、『帰郷』(78)の2作品でアカデミー賞®主演女優賞を受賞したジェーン・フォンダ、TVドラマ「TVキャスター マーフィー・ブラウン」(88-98)でエミー賞とゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したキャンディス・バーゲン、『メルビンとハワード』(80)でアカデミー賞®助演女優賞およびゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞したメアリー・スティーンバージェン。4人全員がアカデミー賞®またはゴールデングローブ賞を獲得しており、その女優としての輝かしいキャリアと功績は言うまでもない。
本作の撮影当時、彼女たちの実年齢平均は72歳。確かな演技力とカリスマ性はもとより、そのあふれんばかりのバイタリティ、そして年齢と共に積み重ねてきたナチュラルな美しさがこの作品にとびきりの華やかさをもたらしている。夫に先立たれ未亡人となり子供たちには年寄り扱いされるダイアン、会社社長であり独身貴族を貫く性に奔放なビビアン、裁判官として活躍しながら過去の離婚の痛手から立ち直れないシャロン、仕事を引退し活力を失った夫との結婚生活の危機に直面しているキャロル。それぞれに都会的で自立した人生を謳歌してきたものの、あれこれと悩みは尽きることがない。そんな旧知の4人の友情関係は、定期的に開催される「ブッククラブ」で培われている。いわゆる”読書会“ではあるものの、実際はワインや食事を楽しみながら互いの近況をおしゃべりする、いまどきの「女子会」のような場だ。そんなある日、ビビアンがお題本に提案したのは世界的大ヒットの官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」。はじめは難色を示したメンバーも、読み進めるうちにその刺激的な内容に徐々に感化されていく・・・。
監督は、これまで数々の作品で製作・脚本として携わり、本作で長編映画監督デビューとなるビル・ホルダーマン。43歳という若さで、ベテラン女優陣の見事なアンサンブルを撮り上げた。また、ダイアンの新しい恋人でイケメンパイロットのミッチェルには『ゴッドファーザーPARTIII』(90)のアンディ・ガルシア。ビビアンが40年ぶりに再会を果たす元彼アーサーにはTVドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」のドン・ジョンソン、シャロンがマッチングアプリで出会う紳士ジョージには『陽のあたる教室』(95)のリチャード・ドレイファス。メアリーの夫ですっかり生きる活力を失ってしまったブルースには『ポルターガイスト』(82)のクレイグ・T・ネルソン。豪華女優陣を盛り立てながら、しっかりと存在感を見せつけるベテラン俳優陣が脇を固めた。人生の後半を迎えた女性たちの「恋と悩みと友情」を痛快なテンポで描いた本作は、ただ一度観るだけで生きるエネルギーがフルチャージされる可笑しみと歓びに満ちている。そして、「わかる!わかる!」「ある!ある!」な共感性の高いエピソードがデトックス作用となり、鑑賞後は年を重ねていくことに前向きになっている自分に出会えるはず。自分を変えるきっかけはどこにでもある、人生の新章はいつだって始められる。私たちの毎日にワクワクとトキメキを添える秘訣を教えてくれる1作。北米で興収70億円の大ヒットを記録した話題作が遂に日本に上陸する!
STORY
そこで出会った1冊の本が、彼女たちの人生の第二章に輝きをもたらす――。
CAST PROFILES
1946年1月5日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身。
『ふたりの誓い』(70)で映画デビューして以来、女優、監督、プロデューサーとして幅広く活躍。『アニー・ホール』(77)でアカデミー賞®主演女優賞を受賞、『恋愛適齢期』(03)でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。そのほか代表作に、『ゴッドファーザー』シリーズ、『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』(14)、『チア・アップ!』(19)などがある。 また自身のインスタグラムで独自のスタイルを発信し、ファッション・インフルエンサーとしても世界中から注目を集めている。
1937年12月21日生まれ、アメリカ・ニューヨーク出身。
『のっぽ物語』(60)で映画デビュー。『ひとりぼっちの青春』(69)でアカデミー賞®主演女優賞にノミネートされ、『コールガール』(71)と『帰郷』(78)で同賞を受賞。07年には、カンヌ国際映画祭より名誉パルム・ドールを授与されている。その他の主な出演作に、アカデミー賞®主演女優賞にノミネートされた『ジュリア』(77)、『チャイナ・シンドローム』(79)、『モーニングアフター』(86)、『黄昏』(81)、『アイリスへの手紙』(89)、『大統領の執事の涙』(13)、『パパが遺した物語』(15)、『グランドフィナーレ』(15)、『夜が明けるまで』(17)などがある。
1946年5月9日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身。
『グループ』(66)で映画デビュー。『結婚ゲーム』(79)ではアカデミー賞®助演女優賞にノミネートされた。1988年~1998年までテレビシリーズ「TVキャスター マーフィー・ブラウン」に主演し、エミー賞とゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。また、外国語にも堪能であり、第40回アカデミー賞®外国語映画賞にノミネートされたフランス映画『パリのめぐり逢い』(67)では流暢なフランス語を披露している。そのほか主な出演作に『弾丸を噛め』(75)、『ガンジー』(82)、『セックス・アンド・ザ・シティ』(08)、『ハリウッド・スキャンダル』(16)などがある。
1953年2月8日生まれ、アメリカ・アーカンソー州出身。
ジャック・ニコルソンによって見出され、彼の監督デビュー作『ゴーイング・サウス』(78)にヒロインとして初出演。デビューしてからわずか3作目となる『メルビンとハワード』(80)でアカデミー賞®助演女優賞及びゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。その後、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(90)へ出演した際には、クリストファー・ロイド演じるドクの恋人役を演じて、更に知名度を上げた。そのほか主な出演作に『ギルバート・グレイプ』(93)、『アイ・アム・サム』(01)、『ラストベガス』(13)、『グッバイ、ケイティ』(16)などがある。
1946年4月4日生まれ、アメリカ・ワシントン州出身。
ワシントン州立大とアリゾナ大で演劇を学び、LAのオックスフォード劇場で下積み生活を送る。そこで後のバリー・レヴィンソン監督と知り合い、共同でTVの脚本を執筆し、エミー賞を受賞。その後も幾つかの脚本を担当し、番組製作にも関わった。やがてTVに出演するようになり、『ジャスティス』(79)で俳優デビューを飾る。その後、『ポルターガイスト』(82)のお父さん役で有名になった。以降は映画よりTVの方で活躍。91年にはコメディ・シリーズでエミー賞に輝いた。
1956年4月12日生まれ、キューバ・ハバナ出身。
2歳のときにキューバ革命が起こり、5歳のときに一家はアメリカへ移住する。刑事ドラマ「ヒルストリート・ブルース」や、映画『800万の死にざま』(86)で注目を集め、『アンタッチャブル』(87)で主要キャストに起用される。その後『ブラック・レイン』(89)や『背徳の囁き』(90)を経て、『ゴッドファーザーPARTIII』(90)ではコルレオーネ一族の後継者に指名されたビンセント・マンチーニを演じ、アカデミー賞®助演男優賞にノミネートされた。そのほか主な出演作に、『男が女を愛する時』(94)、『絶体×絶命』(98)、『オーシャンズ』シリーズ、『ゴーストバスターズ』(16)、『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(18)などがある。
1949年12月15日生まれ、アメリカ・ミズーリ州出身。
刑事テレビドラマシリーズ「特捜刑事マイアミ・バイス」で大ブレイク。その後もテレビドラマシリーズ「刑事ナッシュ・ブリッジス」でも人気を博す。そのほか主な出演作に『マチェーテ』(10)、『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)、『ヴェンジェンス』(17)、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(19)などがある。
1947年10月29日生まれ、アメリカ・ニューヨーク出身。
1960年代半ばからテレビに出演し始め、二十歳の時に映画デビュー。『卒業』(67)や『哀愁の花びら』(67)、『JAWS/ジョーズ』(75)、『未知との遭遇』(77)などの名作に出演し、着実にキャリアを重ねる。『グッバイガール』(77)ではアカデミー賞®主演男優賞受賞、『陽のあたる教室』(95)でも同賞にノミネートされた。主な出演作は『ポセイドン』(06)、『RED/レッド』(10)、『パワー・ゲーム』(13)などがある。
STAFF PROFILE
1977年4月6日生まれ、アメリカ・イリノイ州出身。
映画プロデューサー、脚本家。ノースウェスタン大学を卒業し、ロバート・レッドフォードのワイルドウッド・エンタープライズに14年間勤務。その間、『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』(13)や『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)など多種多様な作品を手掛けた。製作プロデューサーとしての主な作品は『声をかくす人』(11)、『ランナウェイ 逃亡者』(12)、『さらば愛しきアウトロー』(18)など。脚本家としての主な作品は『ロング・トレイル!』(15)などがある。本作は長編映画監督デビュー作となる。
ある年齢を迎えると自分の存在意義は終わったと考えるようになる。
社会の認識なんて気にする必要なんかない!
克服すべき唯一の障害は、自分の考えだけなんだ!
― ビル・ホルダーマン(監督、共同脚本、プロデューサー)